太陽エネルギー・水力のリーダー福島
水力は太陽エネルギーです。この太陽エネルギーの水力で、福島は再生エネルギーの日本のリーダーになります。
日本列島はアジアモンスーン帯で、海に囲まれています。一年中、太陽の照らす力によって海の水が蒸発し、それが雨となって日本列島に運ばれて、福島まで運ばれてきます。その雨は福島の山々によって集められ、小さな沢から渓流となり、大きな川へと力強いエネルギーになっていきます。山々に囲まれた福島は、水という太陽エネルギーの塊なのです。
この福島で水力発電を推進していきます。
若いころ私は、福島の大川ダム建設に従事しました。ダム技術者の私の故郷は福島です。この福島が21世紀の再生エネルギーのトップリーダーになります。太陽エネルギーの水力発電が、それを実現していきます。
日本の高度経済成長の過程で、多くの水力開発が行われました。しかし、それは大都市へ電気を送るものでした。これからの水力開発は違います。福島での水力発電は、福島のための発電です。
福島を流れる水は、福島の人々の共有財産です。その水を使って水力発電を行う土地は、全て福島の公共的空間です。
水力発電は福島の大切な共有財産なのです。
水力発電を推進していく具体的な手法は、既存のダム等を最大限に活用することです。
- 発電をしていない既存ダムに発電機を設置します
- 洪水の予測精度が向上したので、治水と利水の多目的ダムの治水容量を可能な範囲で水を貯めて水力発電を増強します
- 既存ダムを嵩上げして、ダム上部の容量を増加させ、水力発電を増強させます
- 本ダム下流に小規模の調整池を設けて、本ダムでピーク発電を行い福島県内の電力需要のピーク変動に対応させます
これらの組み合わせで、既存ダムを最大限に活用する水力発電を推進していくのです。
この実現のために、福島水力発電促進会議が始動しました。この活動は福島に留まりません。この福島の姿は全国に発信されます。全世界に発信されていきます。
水は永遠です。水力発電のエネルギーが、福島の次世代、次々世代、その後の子孫たちを生かしてくれます。
2017年8月31日
福島水力発電促進会議座長
竹村公太郎